フラッシュクラッシュとは?その原因と対策について解説しました。

フラッシュクラッシュとは、読んで字のごとく「一瞬で壊れる」、つまり相場が一瞬で暴落することを言います。

2019年1月3日に起こったことで有名ですが、実はそれより以前にも起こっていて、年末年始に起こる現象とは限りません。

今回の記事ではフラッシュクラッシュについて、以下の要点を解説しました。

☑記事の概要
  1. フラッシュクラッシュについて
  2. フラッシュクラッシュが起こるメカニズム
  3. フラッシュクラッシュの回避方法

 

フラッシュクラッシュをはじめとする、相場の急落・高騰には必ず備えておく必要があります。
あっという間にロスカット(強制決済)されて市場から退場を余儀なくされてしまうからです。

竜巻のように突然現れるフラッシュクラッシュを理解し、事前に避けるか、むしろ追い風にしてしまうかはあなた次第でしょう。

トレーダーとして必須の知識を正しく身につけ、『勝てる』トレーダーになるためのヒントを以下では解説していきます。

 

フラッシュクラッシュとは

フラッシュクラッシュは数年に一度のペースで突然起きます。
一番最近では2019年の1月3日に発生しました。経験された方もいるかもしれません。

年末年始の休暇を楽しんでいるときにスマホをチラッと見たら、急にロスカットされている。
そしてチャートを見たらとんでもない大陰線が付いている、という唖然とするしかない状態だったと思います。

まさに一瞬の出来事でした。

2019年のフラッシュクラッシュは午前7時頃のたった数分間の出来事でした。
この、全てを一掃するフラッシュクラッシュの正体とは何なのでしょうか。

フラッシュクラッシュの定義

フラッシュクラッシュとは冒頭でも述べたとおり「一瞬の暴落」と定義されており、為替相場だけでなく株価にも用いられる言葉です。

フラッシュクラッシュのチャート

フラッシュクラッシュ

これは2018年の10月から2019年2月20日までの米ドル円の日足チャートです。
どこがフラッシュクラッシュの場所か、一目瞭然ですよね。

たった1日いや、実はたった数分で1ドル108.9円から104.8円辺りまで円高になってます。

「何となく2円下がっても耐えられるからいいや」、「底値は昨日、今日から全力勝負だ」と全力買いをされていた方は、年始早々、痛い目に遭ったのではないかと思います。

フラッシュクラッシュの原因

はっきりした原因は断定されていませんが、通説では

  1. 年末年始で市場参加者が少なかったこと
  2. 投資家の損切り(ストップロス)が多発したこと
  3. AI(人工知能)

 

以上の3点が原因として有力であるとされています。

原因①年末年始で市場参加者が少なかった

フラッシュクラッシュが発生したのは2019年1月3日午前7時頃です。

ニューヨーク市場が終わり、オセアニア市場が始まっている時間帯。
東京市場は年明け、三ヶ日のため休場。
よって非常に市場参加者の少ない、薄商いの時間になっています。

薄商いということは誰かが大きな売りを仕掛けたら一気に下がり、大きな買いを仕掛けたら一気に上がる、非常に不安定な相場であるということです。

原因②投資家の損切り(ストップロス)が多発

ストップロスとは投資家の損切りラインをあらかじめ決めておく逆指値注文、ストップ注文のことです。

投資家として生き残る上で「損切り」はもっとも重要なことと誰もが知っているはずです。
万が一のために「〇円下がったらこの時点で決済する」とあらかじめ逆指値注文を仕掛けますよね。

もし、相場が不安定な時間帯に誰かが大きな売りを仕掛けたとしたら、どうなりますか?

一気に損切り、損切り、損切りの連鎖が起きます。
ドドドドッと相場が下がってしまうことが想像できますよね。

原因③AI(人工知能)

では、一体誰がこんな売りを仕掛けて来たのでしょうか。
公式発表がされていないので、はっきりした根拠はありませんが、通説ではAIの仕業と言われております。

最近の機関投資家の多くは、AIで投資管理をしていると言われています。
AIはアルゴリズム演算を用いて、今世界で起こっている出来事、過去のチャート、日付、天気など様々な事象を瞬時に判断し、買いか売りかの注文を迅速かつ正確に仕掛けてきます。

人工知能の売買の影響によるストップロスが重なり、損切りの連鎖が起こった。
連鎖は連鎖を呼び、大規模な売り浴びせが起こったのです。

2019年以前のフラッシュクラッシュ

さらに過去の事例ですが、フラッシュクラッシュは2015年の8月24日にも米ドル円が121円から116円に円高となり、相場が瞬間的に暴落しています。

また、2010年5月6日にも米ドル円が93円から88円まで急落していますが、これはイギリス人の先物トレーダーがあるシステムを使って意図的に起こしたということで逮捕されているとのことです。

人為的に起きる場合もありますが、それから10年経った今日とはAIの普及率も比べものにはならないはずです。

新しい時代を生き残るためにも、しっかりとした知識を身につけましょう。

2020年1月3日フラッシュクラッシュは再度起こるのか?直前の考察

フラッシュクラッシュは予測不可能なのか?

フラッシュクラッシュは決して予測できないわけではありません。

1月の年末年始、5月ゴールデンウィーク、8月夏季休暇等の薄商いの時期に起こることはみなさん何となくお気づきかと思われます。
むしろ起きないことの方が多いですし、上級トレーダーであれば起きそうな時期は予測することは可能です。

以下ではフラッシュクラッシュの対策方法について解説します。

フラッシュクラッシュの対策方法

フラッシュクラッシュの正体と発生しやすい時期を理解した上で、しっかりとした準備と対策を考えていきましょう。

決して難しいことではないので、ぜひ参考にしてより良い投資戦略に役立ててください。

回避する事は不可能ではない

フラッシュクラッシュは回避可能です。
大型台風のニュースを見て、窓ガラスを強化したり、看板が飛ばされないように針金で固定するように、事前に準備をしておけば被害を最小限にとどめる事が可能です。

どのような準備がトレーダーには必要なのでしょうか?

対策①警戒感を高める

上記で述べたように、相場での取引が低い時期を回避していくことが重要となります。

2019年の1月3日も、早朝7時の数分間に生じたと言及しましたが、フラッシュクラッシュは流動性の低下とAIによるアルゴリズムによって生じるため、特に日本時間の早朝は警戒するべきです。

また、日本時間の早朝は欧米時間の真夜中に当たりますので、海外勢の動きが低迷します。
それに伴い、流動性が低下して、アルゴリズムが反応するため、フラッシュクラッシュが発生します。

以上のことを知っているかどうかで、大損を防げるかどうか決まってくるのです。

年末年始やゴールデンウィークなどの薄商いの際は、あらかじめポジションを整理しておきましょう。

 

対策②証拠金維持率を高める

フラッシュクラッシュは一瞬で急落しますが、反発もかなりの速さとなります。

チャートでは、長い下髭が確認できます。
つまり、下髭の最下部の価格に到達しても、強制ロスカットされない資金管理が出来ていれば、フラッシュクラッシュによる強制ロスカットを回避できるのです。

資金管理の方法は大きく2つあります。

  1. 証拠金維持率を高くするために、入金する
  2. ポジション量を減らす

 

リスク回避の観点からは、2つ目のポジション量を減らして証拠金維持率を上げることが重要と言えます。
2019年の例で言えば、ドル円は108円から104円台となりました。高いレバレッジで運用していた方や、証拠金維持率が低い状態で取引していた方は、ポジションを持っていた時点でロスカットされていたでしょう。

最悪の事態を想定しつつ、資金管理は徹底しましょう。

一生勝てる FXトレーダーを目指し “必ず”守るべき “鉄の掟”とは?

対策③逆指値を入れて損切りラインを決めておく

初心者トレーダーの方は、どうやって損切りラインを設定すればいいのか、わからない方が多いはずです。

損切りラインの設定の仕方は様々ですが、多くのトレーダーの方は、次のように設定しています。

許容できる損失=ロット数×値幅
例 20万円=5ロット×4円×10000通貨

エントリーしてから損切りラインを考えるのではなくて、事前に損切りラインを設定してエントリーすることがリスク管理に繋がります。
「ここまで下がったらいくらの損失が出る。この損失が出るなら、損切りする。」と言った様に設定しましょう。

フラッシュクラッシュは、損切りラインの設定をしておけば、許容できる範囲の損失で抑えることができます。
資金が無くなってしまい、退場を余儀なくされるケースこそが最も避けるべき状態です。損切りラインは必ず設定してください。

ポジションのタイミングを考える

相場は24時間取引されていますが、日本時間の冬時間7時から2時間は相場流動性が低くなります。この時間帯を避けて取引すればフラッシュクラッシュを回避できる確率が高まります。

フラッシュクラッシュに限らず、相場流動性が低い時間帯は、ボラティリティも高いです。
利益が出しやすい時間帯とも言えますが、それは同時に、損失が出やすい時間帯とも言えます。リスク管理はいつまでも付きまといます。

初心者の方向けに「オススメの取引時間」についての記事も執筆しているので、よかったら参考にしてください。

(リンク)

まとめ:フラッシュクラッシュとは?

今回の記事ではフラッシュクラッシュについての解説を行いました。

フラッシュクラッシュとは、

  1. 突然起こる相場の大下落
  2. 相場流動性が低い時間帯(早朝や、休暇日)などに起きやすい
  3. 事前に対策するためには、リスク管理が必須

 

以上のようなものでしたね。

リスク管理の側面以外では、自分が使いやすいツールを選ぶことも対策の一つだと言えます。

ストップロスを入れる必要性を知っていても、ストップロスの設定画面にたどり着けないなんてことがあったら大変です。
操作の明確さ、使いやすさ、安定度はツール選びにおける重要な要因になります。

当サイトでは、日本のFX取引ツールのランキング記事も作成しているので、今利用しているツールに不満があったり、使いこなせてない!と感じている方は、ぜひ参考にしてください。

人気記事現役トレーダー1000人以上に聞いた!FX会社人気総合ランキング!

 

また、海外FX業者のような、ゼロカットシステムを採用している取引所はおすすめしません。
なぜなら、フラッシュクラッシュのような突然の暴落や、価格高騰が起こった時に、資産がゼロになってしまうことがあるからです。

リスク管理とは、言葉で言うのは簡単ですが、実際に行おうとするとかなり難しいです。
欲に左右されず、徹底的にリスクヘッジできたトレーダーこそ、目指す姿であると感じます。

当サイトでは、トレード初心者向けの情報から、中級者、上級者向けの情報まで掲載しています。この記事が少しでもよかったら、他の記事も是非一読してみてくださいね!

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です